記憶のバイアスとは?わかりやすく5分で解説
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記憶のバイアスとは、記憶に関わる認知バイアスのこと。認知バイアスとは、何かを認知する際、事実や印象が歪んだり偏ったりする傾向のこと。
以下にその種類を示す。
記憶の定着について
Humor effect
面白い情報の方が記憶が定着する傾向のこと。
Von Restorff effect
目立つ情報の方が記憶が定着する傾向のこと。
Bizarreness effect
突飛な情報の方が記憶が定着する傾向のこと。
望ましい困難
苦労して覚えた方が記憶が定着する傾向のこと。
自己参照効果
自分に関連付けた方が記憶が定着する傾向のこと。
Self-relevance effect
自分に関係のある情報の方が記憶が定着する傾向のこと。
Generation effect
受動的な情報(見聞き)よりも、能動的な情報(読み書き)の方が記憶が定着する傾向のこと。
Picture superiority effect
文字よりも、画像の方が記憶が定着する傾向のこと。
系列位置効果
中間よりも、最初と最後の方が記憶が定着する傾向のこと。最初の記憶力の上昇を初頭効果、最後の記憶力の上昇を新近効果という。
Modality effect
視覚よりも、聴覚の方が最後の記憶が定着する(新近効果が得られる)傾向のこと。
間隔効果
一度に記憶するよりも、間隔をあけた方が記憶が定着する傾向のこと。
テスト効果
読み書きするよりも、テストをした方が記憶が定着する傾向のこと。
ツァイガルニク効果
達成した出来事よりも、中断した出来事の方が記憶が定着する傾向のこと。
Dual code and multimedia effects
単一の方法よりも、複数の方法(文字と画像、視覚と聴覚等)で覚える方が記憶が定着する傾向のこと。
処理水準効果
丸暗記よりも、理解して覚えた方が記憶が定着する傾向のこと。
幼児期健忘
3歳以前の記憶が定着しない傾向のこと。
グーグル効果
簡単に得られる情報の記憶が定着しない傾向のこと。
Next-in-line effect
自分の順番直前の記憶が定着しない傾向のこと。
凶器注目效果
犯人が凶器を持っていた場合、凶器以外(人相、着衣)の記憶が定着しない傾向のこと。
他人種効果
同人種よりも、他人種の顔の方が記憶が定着しない傾向のこと。
思い込みについて
Illusory truth effect
初めて聞く情報よりも、知っている情報の方が正しいと思い込む傾向のこと。
選択支持バイアス
自分の選択が正しかったと思い込む傾向のこと。
一貫性バイアス
ある人の態度や行動を、過去からそうだったように思い込む傾向のこと。
境界拡張
画像を思い出す時、画像外の映像まで見たと思い込む傾向のこと。
テレスコーピング現象
古い記憶は実際よりも最近の出来事のように、最近の記憶は実際よりも古い出来事のように思い込む傾向のこと。
後知恵バイアス
結果を知ってから予測可能だったと思い込む傾向のこと。
クリプトムネシア
見聞きした記憶を忘れた後、意図せず自分で考え出したと思い込む傾向のこと。
Egocentric bias
実際よりも、自分の評価を高いものと思い込む傾向のこと。
無意識的転移
事件とは別の場面で見た人を犯人と思い込む傾向のこと。
Change bias
努力して変化した時、変化前を実際よりもひどい状態だったと思い込む傾向のこと。
Leveling and sharpening
記憶した情報の細部が失われたり、一部が強調される傾向のこと。
誘導情報効果 または Suggestibility
記憶した情報と異なる情報を与えられると、記憶が書きかえられる傾向のこと。
ポジティブ効果
高齢者が過去の記憶を肯定的に捉える傾向のこと。
Rosy retrospection
当時感じていたよりも、過去の記憶を肯定的に捉える傾向のこと。
想起について
文脈効果
記憶した時の環境(場所、天気等)に近い方が多く思い出す傾向のこと。
レミニセンスバンプ
10~30歳頃の記憶を多く思い出す傾向のこと。
Gender differences in eyewitness memory
目撃者が同性の方が多く思い出す傾向のこと。
Mood congruent memory bias
その時の気分や感情と一致する記憶を思い出す傾向のこと。
Suffix effect
情報の最後に無関係な言葉が入ると、直前の情報を思い出せなくなる傾向のこと。
Fading affect bias
良い記憶よりも、悪い記憶の方が早く忘れる傾向のこと。
その他
Verbatim effect
言葉を一言一句ではなく要点で記憶する傾向のこと。
List-length effect
情報が少ないよりも、情報が多い方が記憶できる絶対数が減る傾向のこと。
ピークエンドの法則
思い出を絶頂期と終わり方のみで判断する傾向のこと。