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軍用動物とは?わかりやすく5分で解説

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軍用動物とは、軍事目的に利用される動物のこと

犬、猫、鳩、馬、牛、象、ラクダ、ロバ、イルカ、熊、ペンギン等様々な動物が従軍している。イギリスでは、ディッキンメダルという動物のみに贈られる勲章が存在する。

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優れた嗅覚と聴覚に加え学習能力や忠誠心が高いことから伝令、偵察、捜索、探知、追跡、警備、輸送、戦闘、セラピー等の目的で運用される。ナチスドイツでは犬が人並の知能を持つと考え、人と会話できる犬の部隊を作るために様々な訓練が行われた。

靖国神社には、戦場に散った犬の霊をなぐさめるために軍犬慰霊像が奉納されている。

対戦車犬

第二次世界大戦時、ソ連がドイツ戦車の攻撃を目的に対戦車犬を導入した。これは、爆弾と起爆スイッチを背負った犬が戦車の下に潜ったときに、起爆スイッチに戦車が触れ爆発し、戦車を破壊するというもの。

一定の効果を発揮したが、訓練に自軍の戦車を用いたため味方戦車に向かうもの、騒音に怯えパニックで戻ってきたもの等が自陣で自爆したケースもあった。

船内の警備、セラピー等の目的で運用される。特に船内において病気の感染や電気配線を齧る等の被害をもたらすネズミの駆除で活躍する。

アコースティックキティー

冷戦時、CIAが猫に小型マイクとアンテナを取り付け敵国の会話を盗聴することを試みた。しかし目標に接近するのが困難と判断され計画中止となった。ちなみに最初の任務では、放たれた直後タクシーにひかれ死亡している。

かつてWikipediaでは、アコースティックキティーの事を"聞き耳猫ちゃん"というふざけた名前で記載していたが、現在は修正されている。

帰巣本能が強く伝令、偵察等の目的で運用されたが、現代では通信技術の発達により衰退した。第二次世界大戦時イギリスの鳩による伝令(いわゆる伝書鳩)が脅威であったドイツは、鷹を使って襲わせた。

ちなみに第二次世界大戦時、前述のディッキンメダルを一番多く受章した動物は鳩。靖国神社には、戦場に散った鳩の霊をなぐさめるために鳩魂塔が奉納されている。

プロジェクト鳩

第二次世界大戦時、アメリカは鳩によるミサイル誘導を試みた。訓練した鳩をミサイルに搭乗させ、スクリーンに映し出される標的の映像をつつかせることによって誘導を行うというもの。電気的な誘導システムが確立されたことにより計画は中止となった。

優れた脚力を持つことから人や物資の輸送目的で運用される。現代でも険しい山岳地帯や砂漠地帯で活躍している。靖国神社には、戦場に散った馬の霊をなぐさめるために戦歿馬慰霊像が奉納されている。

イルカ

優れた遊泳能力や高い知能を持つことから偵察、救助、探知等の目的で運用される。イラク戦争では機雷の掃海で活躍した。イルカが機雷を探知したら周りを旋回し、ヒレに付けた発信機で友軍に機雷の位置を知らせるというもの。 

コウモリ

第二次世界大戦時、アメリカがコウモリ爆弾を開発した。コウモリは家屋の軒下や屋根裏に隠れる習性がある。そのため時限爆弾をつけたコウモリをカプセルに入れ飛行機から投下し家屋を破壊するという計画。予算がつかず中止となった。

アメリカでは、鮫の脳に電極(スティモシーバーと呼ばれる)を埋め込み遠隔操作を行う計画がある。鮫は微弱な電気を感じることができるため、この能力を索敵に用いる。実際にネズミや鳩、昆虫の脳に電極を埋め込み、遠隔操作することに成功している。

桃太郎

犬、猿、雉が軍用動物として登場している。ちなみに地域によっては石臼、針、馬の糞、百足、蜂、蟹、水桶等を家来にするパターンもある。